月夜見宮
category:TOKOWAKAYA BLOG
2015年03月11日
2015年2月28日に遷御の儀が斎行された新宮が、まばゆいばかりに光り輝く、月夜見宮(つきよみのみや)は、外宮から徒歩8分ほど、外宮の別宮の中では唯一の宮域外にある神社です。賑やかな街中にあるにもかかわらず、境内の中はとても静かで凜としていました。ご祭神は月夜見尊(つきよみのみこと)。三貴神の1柱。太陽を司る天照大御神の弟神であり、夜を司る神とされています。月の満ち欠けを見て、暦を読んだことから、古来から農業とも深く関わりを持ち、農業の神としても親しまれてきました。内宮の別宮である「月讀宮」は同じ御神ですが、月夜見宮は、月夜見尊とその荒ぶる神霊である月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)の2柱の神が同じ社殿に祀られています。
◇白馬伝説 「神路通り」(かみじどおり)
月夜見宮に夜が訪れると、入り口に連なる石垣の一つが白馬に姿を変え、社殿に頭を下げながら月夜見尊がお乗りになるのを待っています。そして、神を乗せると馬は、外宮の北御門に真っ直ぐ伸びる一本の道を進みます。月夜見尊は豊受大御神に会うためにこの道を通るとされ、人々は神聖な道として、夜は通るのを避けたり、どうしても通らなければならない時は真ん中を避けて端を歩き、神に触れないように気をつけたとされています。現在でも、道の真ん中には色のついた石畳が伸びており「神路道り」として信仰深いものとなっております。
◇ご遷宮
平成25年秋、皇大神宮(内宮)ならびに豊受大神宮(外宮)の両正宮において、遷御の儀が粛々と斎行されました。しかし、御遷宮は、内宮・外宮だけではなく、別宮、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)を含む125社すべて斎行されます。
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